無能なナナにイレギュラー的存在として登場する「橘ジン」。
未だ正体が分かっていない、謎の多い作中屈指の強キャラです。
彼の能力「変身」は、変身した人の能力まで使えるというチート性能ですが、
明確に弱点も存在することが明らかになっています。
今回は、橘ジンについて色々と考察していきたいと思います。
以下、6巻以降のネタバレを多少含みますので、ご注意下さい!
無能なナナ 橘ジンの能力と弱点は?
◤キャラクター公開!!◢
橘ジン(CV:遊佐浩二)
かつてこの学園に携わっていた人物で、理知的な態度と話ぶりをする男。
端正なスーツ姿、メガネ着用。#無能なナナ pic.twitter.com/wmbvCEmbIg— TVアニメ「無能なナナ」公式 (@munounanana) August 7, 2020
橘ジンの能力は「変身」です。
変身した人の能力も使えるチート能力ですが、細かい制限や、「弱点」と言えるところがありますので、以下説明していきます。
変身能力の詳細
橘ジンの変身には細かい条件が存在します。
まず、変身できるのは「生きている生物」に限定されます。
(これは作中で橘ジン自らが公言していますし、実際に死亡者に変身している描写はないので本当でしょう。)
生きているのであれば人に限らず、鳥や猫などの動物にも変身することができます。(描写はありませんが、昆虫にも変身できるようです。)
また、変身できる数に制限はないようです。(ただし、これは橘ジンが言っているだけですので、ハッタリで嘘を言っている可能性もあります。さすがに強すぎますし、上限があるのが普通かなと思います。)
また、「変身することができるようになるための条件」については作中で明らかになっていませんが、直接関わっていないであろうキョウヤやミチルにも変身することができていますので、
「変身する人間の姿を見る」というのが条件だと思われます。
(条件めちゃめちゃ簡単ですね。。。)
変身能力の弱点
とんでもない強能力の「変身」ですが、弱点と言えるものは2つ明らかになっています。
無能力の人間には変身することができない
能力の詳細は上記で説明していますが、なぜか「無能力者の人間」(つまりただの人間)に変身することはできません。
(とはいえ戦闘において、能力が無いただの人間に変身する必要性はあまりないので、弱点と言えるほどのものではないですね。)
気になるのは、能力を持っていない「鳥」や「猫」に変身することはできるのに、能力を持っていない「人間」にだけは変身することができないという点です。
鶴岡が「普通の人間にだけはなることができない」と皮肉を言っていましたが、この設定には何らかの意味があるように思えてなりません。
姿を見られていると変身することができない
「変身」能力の明確な弱点が1つ明らかになっています。
橘ジン自身の姿を第三者に見られている状態だと、変身能力を使うことはできません。
そのため、橘ジンは変身するとき際は「他人の視線をそらす」「太陽の逆光を利用して見えづらくする」等の工夫を行うことで複数回の変身能力を使用しています。
これがバレてしまうと、戦闘においてはかなり不利になりますね。
(とにかく橘ジンから目を離さないようにすれば良いので)
この「致命的な弱点」は、鶴岡に見抜かれ、その後ナナにも見抜かれました。
(厳密には、鶴岡の言っている弱点が「姿を見られていると変身できない」だと確定しているわけではないのですが、話の流れから考えると間違いないと思います。)
ナナに弱点を見抜かれて殺されかけますが、普段見せているスーツ姿が「念動力」の能力を持った「橘ジン」という能力者だったことが明らかになり、ナナに完勝していました。
しかし、鶴岡との戦闘では橘ジンは負傷していますので、ここから鶴岡の戦闘能力の高さも伺うことができますね。(橘ジンも鶴岡の腕を一本折って負傷させていますので、引き分けという感じでしょうか。)
橘ジンの正体について
橘ジンの正体については、外見をヒントにして考えることはできません。
普段過ごしているスーツにメガネをかけた男性の姿もまた、彼が変身している姿だからです。つまり「橘ジン」の本当の姿も性別も分からない、ということになります。
(喋り方からすると性別は男性のように判断できそうですが、演技しているという可能性もありえますから断定はできませんよね。)
唯一と言っても良い手がかりは、41話にあります。(橘ジンに背景についての描写は今の所ここ以外ありません。)
橘ジンが島から本土へ戻ってきてから、どこかの地下部屋を訪れます。そこにいたのは、意識不明のままベッドで眠り続けている「だれか」でした。
ベッドで寝ている「だれか」に対して、橘ジンが話しかけます。
「帰ってきてしまったよ、ジン」
ベッドで寝ている人物は、橘ジンが普段変身している「スーツ姿の男性」と同じ顔をしていました。
この人物こそが「念動力」の能力者である「橘ジン」だったんです。
ここから分かることは、今まで「橘ジン」と呼んでいたその名前すら、本当の名前ではなかったということです。(分からないことが分かった、という感じですね。)
物語が進むにつれて、正体は逆にどんどん分からなくなっていきます。。。
現状ヒントが少ないため、何者なのかは全く検討がつかないというのが正直なところです。
物語が第2章になると登場する機会も増えていくと思うので、正体についての考察はもう少しあとになりそうです。
さすがにキョウヤの妹というのはないと思いますが…
橘ジンは敵なのか味方なのか
(本当の名前が「橘ジン」ではないことが分かりましたが、他にこのキャラクターを呼ぶ方法がないので、「橘ジン」で通します。)
橘ジンは一番最初こそ、ナナに敵対するような行動を取っていましたが、以降は基本的にナナに協力的な行動を取っています。
(ナナが橘ジンを警戒していたため、協力する場面は描かれませんでしたが)
また、ナナの両親を殺害したのが「人類の敵」ではなく鶴岡自身だったことが分かり、絶望したナナを救ったのは紛れも無く「橘ジン」です。
橘ジンは「中島ナナオ」に変身することで、ナナに「中島ナナオ」が生きていることを伝えました。(このときの橘ジンは、ヒロインにピンチに駆けつけるヒーローみたいでめちゃくちゃかっこよかった!!)
この事件以降、ナナは橘ジンのことを嫌味なく「先輩」と呼ぶようになり、信頼するようになった様子が見て取れます。
物語の第2章については、橘ジンはこれまで通りナナに協力していきますし、ナナもまた橘ジンをより頼るようになっていくと思われます。
ただし、用心深く打算的で、常にナナの策の一歩上を行く橘ジンは、いつ裏切っておかしくない不穏さも合わせ持っています。(橘ジンはナナに対して正体に関することは何一つ教えてはいませんし。)
私自身はナナを救ったエピソードで「橘ジン」が大好きになりましたし、ずっとナナの味方側でいてほしいと考えています。
まとめ
橘ジンの能力と正体について考えました。
(正体については、ほぼ何も分からないという内容で申し訳ないです…)
まとめると、
- 橘ジンの能力は「変身」でとても強いが、弱点も存在し決して無敵ではない。
- 「名前」「容姿」「性別」が何も判明しておらず正体も謎(橘ジンと言う名前すら異なる)
- 橘ジンはナナと信頼関係を築いたため、今後は味方として活躍していく
という感じですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!