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【無能なナナ】「人類の敵」の正体を解説!個人的に思う真の正体についても

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「無能なナナ」では、主人公の柊ナナが「人類の敵」である生徒たちと戦うことを目的としていますよね。

最初は、島に集められた能力を持つ生徒たちは「人類の敵」と戦うために集められて訓練を行っている。….という設定になっていますが、1話のラストでこの定義が変わります。

また、個人的には最終的な「人類の敵」の定義は、また別のものになるのではないかと思っています。

今回は無能なナナに登場する「人類の敵」について私の考えも含めながら解説をしていきたいと思います。

以下、6巻以降のネタバレを含みます。ご注意ください。

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1話冒頭での「人類の敵」の定義とは

まず、1話冒頭時点での「人類の敵」の定義とは、時系列において50年ほど前に地球に到来したた正体不明の”敵”であり、人の世界に紛れて人類の命を脅かそうとしている…と定義されています。

この「人類の敵」には様々な種類があるとされており、完全に人外の化け物の姿をしたものは「汎用タイプ」と呼ばれています。

また、その他にも「巨大なやつ」「人の姿をしたやつ」というタイプも存在するようです。

これらをまとめて「人類の敵」と呼び、能力を持った生徒たちはこの「人類の敵」たちと戦うために孤島に集められ、日夜訓練や勉学をしている。という設定です。

(ちなみに、実際に「人類の敵」を見たことがある人はいません。)

1話ラスト前までの話だと、次々に登場してくる「人類の敵」と戦う少年少女の物語が描かれるものだと思えますね。(ありがちなストーリーですね。)

1話ラストで明かされる「人類の敵」の正体

しかし、1話のラストにて「人類の敵」の正体が明らかになりました。

それは「能力者自身」です。

1人目のターゲットとなった中島ナナオを崖から突き落とした主人公である柊ナナは、ロープに捕まって必死に耐えるナナオから「キミが”人類の敵”なのか?」と問われます。

ナナはその問いに対して「いいやお前たちこそが”人類の敵”だ」と答えます。

つまり、汎用タイプ等と呼ばれていた、化け物のような姿の「人類の敵」は架空の存在であり、能力を持っている島の生徒たちこそが「人類の敵」だったということが明かされます。

ここで能力者たちが「人類の敵」だと明確に定義されるのですが、実はそれには国家の陰謀が絡んでいました。

以下から、そう定義されるまでの歴史を解説していきます。

能力者たちが「人類の敵」と定義されるまでの流れ

最初の「人類の敵」は化け物のような姿で、都市を破壊し殺戮の限りを尽くしていました。

しかしその正体は、宇宙人でも魔物でもなく特殊な能力に目覚めた「人間」そのものでした。

以降、特殊な能力を持った子どもたちが少しづつ生まれてくるようになり、国家はこの事象に対する対応を急ぎます。

国家は能力者への対策機関を発足させ、何とか能力者たちの秩序を保つように対応しますが、国家から軍事利用されることに不満を覚えた能力者たちは自らの能力を過信し、国家を打ち倒そうと戦争を始めます。

「人類 対 能力者」戦争は5年に渡り続きますが、人類側が勝利する形で幕をおろします。(人類側がどうやって勝てたのかは不明ですが、数の暴力によるものでしょうか?)

その後100年の年月が流れ、国家は能力者たちを完全に「危険因子」と捉え、抹殺することだけを考えるようになります。また、能力者を効率良く抹殺できるように「委員会」という秘密組織を立ち上げ、ある施策を行います。

それは「人類の敵」という架空の存在を作り出し、「それらと戦うための訓練を行う」という名目で能力者たちを1箇所に集めて隔離したうえで秘密裏に抹殺する

というものです。

「委員会」は国民すらも騙し、集まった「人類の敵」の正体である能力者たちを全て抹殺するようにして、「能力者以外の人類」の平和を守り続けたんですね。

私が思う真の「人類の敵」について

ここまでが「無能なナナ」の物語で説明されている「人類の敵」の正体になります。

物語では一貫して「人類の敵」=「能力を持つ生徒たち」という認識で問題ありません。

読者として客観的に物語を見て考えると、国家が能力を持った生徒たちを「危険因子」と考えるのは理解することができます。

問題は、「危険因子」である能力者の排除があまりにも極端すぎることですよね。

「委員会」は、能力を持ったものを全て例外なく「人類の敵」と決めつけ、抹殺することしか考えていません。

ナナ自身も最初は「委員会」の言うことは絶対と捉え、なんら疑問を持つこと無く能力者を抹殺し続けました。

しかし、能力者の中にも「中島ナナオ」や「犬飼ミチル」といった優しい心を持つ能力者に触れることで、少しづつ「能力者たちは本当に”人類の敵”なのか」に疑問を持つようになっていきました。

さらに6巻以降で「委員会」は、「ナナが能力者たちを何人殺すことができるか」で賭け事を行っていたことが判明します。(腐りきった組織ですよね。)

能力を持つ生徒たちには「推定殺害人数」という「その能力者が将来的に何人の人間を殺すか」という指標が設定されていますが、「中島ナナオ」「犬飼ミチル」など、どう考えても将来的に人を殺したりしないであろう生徒たちにまで、この「推定殺害人数」が設定されています。

この数値はまず間違いなく「委員会」が適当に決めた数値であり、ナナが自分の殺人を正当化するために設定された架空の数値でしょう。
(何の根拠で「推定殺害人数」という数字を算出することが出来るのかもも謎ですし。)

ここまで明らかになった事実を元に見ると、「能力者」=「人類の敵」と決めつけ、面白半分で能力者を大量に抹殺している「委員会」は明確に「悪」と言うことができます。

そもそも戦争が始まった理由というのも、最初に能力者たちを軍事利用しようとした国家側の落ち度と言えますし、利用という目的ではなく和解する方向で考えていれば戦争は避けられたのではないでしょうか。

「利用」ではなく「協力」すれば、能力によって世界を救ったり、より便利にしたり、輝かしい未来を描くことだってできたと思うんです。(何でまず軍事利用を考えてしまうんでしょうね。。。)

根本的な対応ではなく、「臭いものにはフタ」のような形で能力者たちを抹殺する仮初の平穏に、未来の発展はありえません。

私は、能力者を全て殺害することで人類のさらなる発展を阻み続ける国家(委員会)こそが、真の「人類の敵」なのではないかと考えています。

(けっこう無理やりな意見かもしれませんが..笑)

ナナとその協力者たちが、この腐りきった「委員会」を倒すことで、能力者と人類が和解する世界を目指すようになることが「無能なナナ」におけるハッピーエンドになることを願っています。

まとめ

作中で紹介されている「人類の敵」の解説と、私が思っている真の「人類の敵」について紹介しました。

まとめると、

  • 1話冒頭時点での「人類の敵」は、人間の世界に紛れて人類の命を奪おうとする「宇宙人」「魔物」と定義されており、それらと戦うために能力者が存在する。
  • 1話以降は「人類の敵」の正体は「能力者」そのものであると判明し、その後物語では一貫して定義されている。
  • 私は、能力たちを「人類の敵」と一方的に決めつけ抹殺し続ける国家(委員会)こそが真の「人類の敵」と呼べるのではないかと考えている。

という感じですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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