「無能なナナ」というマンガを最近全巻まとめて読んだのですが、1話のどんでん返しから始まり、継続してずっと面白いですよね!
まだ明かされていない伏線も色々とありますし、今後の展開も非常に楽しみです。
ですが、この「無能なナナ」をつまらない・面白くないと評価する意見もあるみたいで、どのような部分がつまらないと感じるのか、まとめてみました。
※一部ネタバレを含みますのでご注意ください。
無能なナナは面白いという感想・レビューが明らかに多い
アマゾンのレビューやツイッターの感想を見ると面白い!と思う人の割合の方が明らかに多いです。(私も面白いと思っている一人ですが。)
以下のような点から、面白いという意見が見られました。
どんでん返しや2転3転するストーリー展開が面白い
1話のラストは誰でも驚きますし、読者としては「予想していた展開と違う!」と思わされてしまいますよね。
また、1話以降に発生する事件についても、これで事件解決かと思われたところで、さらにもう1段階ストーリーが展開することがあったりするので飽きずに読み進めることができました。
(私は1話を読んでから先が気になり続けてしまい、まんまと一気読みしてしまいました。)
この作品が面白いと言われる最も大きい理由がこれになります。
「無能力の主人公 VS 能力者たち」という図式が珍しい
基本的に、能力バトル物だと「能力者 VS 能力者」という戦いになることが多いですが、この作品の主人公ナナは本当に何の能力も持っていません。
基本的に「ナナの頭脳」だけを駆使して、緻密に能力者たちを倒していくという図式になっています。
(ナナは無能力者であることを隠し「人の心を読める」能力があると嘘をついていますが、これもナナが頭脳を駆使して、周りにそう思わせているだけのことなんですね。)
最近良く見る「主人公が無双して敵を倒すストーリー」ではなく、むしろ「能力がないというハンデを背負っている主人公が、厄介な能力者たちを倒していくストーリー」になりますので、能力バトル物としては非常に珍しい作品だと思います。
このような点も面白いと思われる理由の一つのようです。
主人公ナナの精神的な成長に感動する
主人公のナナは序盤、まわりの生徒たちを敵と決めつけ、容赦なく殺し続けます。
ですが、「犬飼ミチル」という心優しい少女と出会ってから、少しづつナナの心境に変化が現れます。
犬飼ミチルの優しさに触れた以降は、自分が犯してきた殺人は本当に正しいことだったのか迷い苦しみ、葛藤する描写が増えてます。
そして、最終的にナナは「誰かの言いなりにはならない」と決心し、自立していくことになります。
この主人公の成長の過程は見ていて感動することができますし、面白いと感じる人も多いようです。
無能なナナがつまらないという評価について
無能なナナをつまらないと評価する意見についてですが、概ね以下のような点をから「つまらない」と感じているようです。
つまらないという意見については、以下のような感じでした。
1話がピークと判断される
1話の展開に驚いて、興味を持って続きを読み進めた結果、結局1話以上の驚きはなかった。という意味で「つまらない」という評価になっている意見がありました。
逆に言うと「1話は面白かった」ということになるので、「つまらない」ということにはならないかと思うのですが、確かに「1話がピーク」と言われると私も否定はできませんね。。。
私自身は面白さはずっと持続していると思うのですが、「1話以上に驚いた展開があったか」と言われるとそれは今のところ無いかな..というのが正直な感想です。
(悪く言うと、「尻すぼみ」ということになってしまうのでしょうか?)
そのため、1話を読んでみて、それ以上の驚きや展開を求めるような方はその続きを読んでもあまり面白いとは言えないかもしれません。
主人公のナナが胸糞悪い
面白いと思われる理由の一つに、「主人公ナナの成長」だと言うことはすでに説明していますが、序盤のナナはなかなかエグいです。
島に集められた生徒たちを「人類の敵」と決めつけ、次々に殺しまくります。
殺された生徒の中には悪人もいましたが、善良な生徒も含まれていました。(1話の中島ナナオはその筆頭)
生徒からすれば、理由も分からず理不尽に殺されただけです。
その生徒側からの視点に経った読者の方が、ナナを「胸糞悪い」と感じ、「つまらない」という評価になった意見も見られました。
ただ物語後半では、ナナ自身が自分のやってきたことが正しいのか葛藤し、罪悪感を覚える描写が見られますし、成長も見られます。
私としてはぜひ続きを読んでもらいたいとも思うのですが、「胸糞悪い」と感じる方にここまで読み進めてもらうのは酷ですよね。。。
あくまでもマンガ内の話ですが、「善良な生徒が理不尽に殺される描写」を嫌だと思う方はこの作品を楽しむのは難しいのかもしれません。
細かい設定の粗が多く、ツッコミどころが多い
1話以降は主に主人公ナナとライバル的ポジションの小野寺キョウヤとの推理対決がメインとなるのですが、ご都合主義というか「これ成り立つか?」というような推理が登場します。
私は「無能ナナ」のジャンルは「サスペンス」だと思っているので、ストーリー展開で楽しむことができていますが、「推理モノ」を望んでいる方は、細かい設定の粗が気になって楽しむことができないかと思います。
(私はぶっちゃけ推理部分はそこまで重点的に読んでいないというか、流していますが楽しく読めてます。)
アニメ化の影響
2020年10月よりアニメが開始しますが、PVを見る限り作画はそこまで問題なさそうです。
原作は「異常に画力が高い」というわけではないので、アニメで動きが出れば原作以上に面白くなってくれると思います。
(おそらくですが、1話放送後はツイッターのトレンドになるほど話題になると予想しています。)
アニメは、公式サイトの登場キャラクターに「空野フウコ」が載っていますので、マンガで言うと5巻の序盤まで放送されると考えられます。
このあたりはナナの心境が変化し始めるころになるのですが、物語の締めとしてはかなり中途半端になります。
アニメが原作そのままで放送するのか、オリジナル展開を加えてくるのかは分かりませんが、アニメを最後まで見た人は続きが気になると思うので、原作を読みたいと思う人は増えると予想できます。
(原作そのままであればアニメ2期にも期待できますが、ストックが全然足りないので2期をやるのは相当後になりそうですね。。。)
まとめ
無能なナナがつまらないと思う意見について記載しました。
まとめると、
- 面白いと言う意見の方が明らかに多く、概ね以下の通り
①どんでん返しや2転3転するストーリー展開が面白い
②「無能力の主人公 VS 能力者たち」という図式が珍しく、面白い
③主人公ナナの精神的な成長に感動する - つまらないと言う意見は少ないが、概ね以下の通り。
①1話がピークと判断される
②主人公のナナが胸糞悪い
③細かい設定の粗が目立つため、推理ジャンルとしては楽しめない
という感じですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!