シャドーハウスに登場する「シャドー一族」は元から人間の姿をしていたわけではありません。
元々は「モーフ」と呼ばれる、黒い妖精だったと説明されています。
今回はそんなモーフの生態について紹介していきます。
単行本以降のネタバレを含みます。
シャドーハウス モーフの生態
シャドーが元々「モーフ」という存在だったことは原作45話には明らかになりました。
FGO6章のモースとシャドーハウスのモーフどっちも妖精だし影みたいな見た目で似てる pic.twitter.com/92lV13UStK
— てふてふ (@tefu_tefu_180) June 17, 2021
モーフの生態について、以下より解説していきます。
擬態・模倣を得意とする
モーフは擬態と模倣を得意としており、人間の姿を見ることで人間の「姿・形」に変形することができます。
ただし、色はモーフのときと変わらず黒いままです。
また、擬態元となる「人間」はシャドーハウスの近くの村から攫ってきた「人間の子ども」になります。
🌚おまけ🌚
モーフ、シャーリーに慣れた皆さんが大きさに混乱しているだろうなと思うので補足。実は📕4巻で出てきているこのコマの通りかなり個体差が大きいです。
その他にも色々と発見があると思うのでたまには前の巻も読み返してみてくださいねー! pic.twitter.com/Fs7xTnKats— ソウマトウ_シャドーハウス11巻☕ (@somatoma) October 6, 2021
その子どもたちは、擬態に成功したモーフに仕える「生き人形」として、シャドーハウスで生きることになります。
人格を得ることができる
人間の姿に擬態したモーフ、すなわち「シャドー」は、擬態元である人間を「生き人形」として側で仕えさせます。
側で仕えさせることでシャドーと生き人形には「ふれあい」が発生し、これによりシャドーは「人格」を得ることができます。
シャドーが話したりすることができるのは「人格」を得ることに成功したからというわけですね!
ちなみに、中には「人格の取得」まで至らず話すことがままならないシャドーもいます。
(「シャーリー」というシャドーは、「人格」を得ることができなかった個体でした。)
「人格を得ることができない個体」=「生命力が弱い個体」といえるようで、シャーリーは「お披露目」に合格できず死亡してしまいました。
元々の個性は残る
モーフは元の人間の影響を受けて色々と上書きされますが、意外にもモーフの元々の個性は残ります。
例えば、「ルイーズ」というシャドーはおしゃべりで元気な印象ですが、元となった生き人形の「ルウ」は非常に無口かつ無表情という正反対の性格をしています。
TVアニメ『シャドーハウス』より、ルイーズ&ルウ(CV.佐倉綾音)のキャラクター別ビジュアル&声優コメントが解禁https://t.co/2xHgIuOy1V pic.twitter.com/jLUZZ19Lck
— ANIME SEIYU (@animeseiyu) January 21, 2021
これはルイーズとなる前の元々のモーフが「おしゃべり」という個性だったため、生き人形の影響を受けなかったからです。
キャパオーバーもある
モーフは元の人間の影響を受けますが、限界もあります。
モーフ自体が元々「頭が良くない」個体で、「頭が良い」生き人形を擬態した場合、多少の影響は受けつつも、生き人形ほど頭が良いシャドーにはなりません。
(これはジョンとショーンの関係性になります。)
モーフは人間を完全に模倣できるというわけではないんですね。
人間に寄生し「一体化」する
モーフは「寄生型」の妖精と説明されています。
「寄生」というのは、人間との「一体化」のことを指しており、姿を模倣して人格を得た後の最終段階としてこの「一体化」が行われます。
この「一体化」が完了すると、シャドーが人間の体を乗っ取るようになります。(人間側の意識は期消えます。)
一体化したシャドーは「人間の姿」と「シャドーの姿」を制御できるようになり、シャドーハウスでは「人間を超えた存在」という意味を兼ねて「大人」と呼ばれるようになります。
モーフに記憶はある?
モーフの基本情報は上記の通りです。
シャドーは「人間を擬態している存在」ということになりますが、シャドーは自分が「モーフ」だったときの記憶は残っているのでしょうか?
実は、モーフが人間の姿に擬態するというのは「生まれ変わり」に近いため、擬態後、モーフだったときの記憶は消えていきます。
そのため、大半のシャドーは自分たちが「モーフ」だったときのことは忘れ、元々人間の姿をしているものと認識しています。
しかし、シャドーの中には「モーフだったときの記憶を持っている」特殊な個体も存在しています。
現時点で判明しているのは「ケイト」「ローズマリー」の2体です。
モーフだったときの記憶を持っているシャドー①:ケイト
#シャドーハウス
シャドーハウス50話良い…ケイト様賢い…#イラスト #芸術同盟 pic.twitter.com/N5IPhDRL2O— 蕎麦きょう (@Kyobaku_menrui) December 18, 2019
ケイトは物語序盤から、他のシャドーとは違う言動を見せています。
普通シャドーは自分の生き人形には自らの名前に似ている名前をつけますが、ケイトの場合は「エミリコ」と、全く違う名前をつけています。
また、「生き人形」はシャドーよりも身分が低いものとされているため、ぞんざいな扱いを受けることも多いです。
しかし、ケイトはエミリコのことをかなり大切に扱い、個を尊重しているような描写が目立ちます。
その理由は、ケイトが「モーフのころの記憶を持っている」ために、
・生き人形の正体が「人間」であること
・自らが「人間から生まれた存在」であること
を知っているからになります。
ケイトは、単なる人攫いをしているシャドーハウスのやり方が間違っていると考えており、シャドーハウスの最高権力者である「偉大なるお爺さま」に対抗しようとしています。
自らの生き人形であるエミリコも、共に対抗する仲間として見ていたために、大切に扱っていたということになりますね。
モーフだったときの記憶を持っているシャドー②:マリーローズ
@mikawayanen
シャドーハウス マリーローズ/ローズマリー
(真っ黒なんだけど!けども!!) pic.twitter.com/cLHMETu1T1— 瀧 (@takimocho2010) May 22, 2021
作中序盤で登場した「ローブ様」の正体はこの「マリーローズ」になります。
マリーローズもまた、ケイトと同様に「モーフだったときの記憶を持っている」シャドーになります。
(つまり、ケイトと同様に「シャドーハウスのからくり」を知っていることになります。)
マリーローズが「ローブ様」となり暗躍していた理由は、自らの生き人形「ローズマリー」と共にシャドーハウスから脱出するためになります。
モーフのときの記憶を持つシャドーは、生き人形が「人間」だと知っているからか、自らの生き人形を大切に思うことが伺えますね。
まとめ
シャドーの元の姿「モーフ」の生態と記憶について紹介しました。
まとめると、
・シャドーは元々「モーフ」と呼ばれる「寄生型の妖精」であり、擬態・模倣を得意としている
・モーフは人間に擬態するのは「生まれ変わり」に近く、擬態するとモーフのときに記憶は徐々に忘れる
・モーフのときの記憶が存在する特殊な個体も存在し、現在判明しているのは「ケイト」「マリー・ローズ」の2体である。
という感じですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!