エミリコたちが「亡霊騒ぎ」の事件を解決するべく、深夜の見回りをしていたときに「ローブ」に包まれた謎のシャドーと遭遇します。
通称「ローブ様」は、シャドーでありながら「生き人形」であるエミリコたちに協力してくれている描写もあり、味方かと思わせる一方で、
実はそもそも「亡霊騒ぎ」を起こした張本人が「ローブ様」である描写も確認されています。
謎に包まれたこのローブ様は一体何者なのでしょうか?その正体と目的について以下より解説していきます!
以下、ネタバレを含みます。
ローブ様の正体は「マリーローズ」
まず結論として、ローブ様の正体は「マリーローズ」と判明しています。
エミリコが所属する「生き人形」の班の「班長」を務めている「ローズマリー」が仕えているシャドーですね。
(名前が似ててややこしいですが、マリーローズが「シャドー」、ローズマリーが「生き人形」です。)
こちらは68話にて正体が明らかになりました。
@mikawayanen
シャドーハウス マリーローズ/ローズマリー
(真っ黒なんだけど!けども!!) pic.twitter.com/cLHMETu1T1— 瀧 (@takimocho2010) May 22, 2021
マリーローズはなぜわざわざローブに身を包み、「亡霊騒ぎ」まで発生させたのでしょうか?
マリーローズの目的
マリーローズが「ローブ様」として暗躍し、「亡霊騒ぎ」まで起こしたその目的は、「シャドーハウスから脱出してローズマリーと共に生きるため」というものになります。
以下より解説していきます。
シャドーの最終目的
まず、シャドーハウスで生きるシャドーの「最終目的」について説明します。
これは、人間である「生き人形」と一体化して「人間を超えた存在」となることです。
(シャドー家では「大人になる」と表現しています。)
「一体化」は簡単に言うと「シャドーによる人間の乗っ取り」ですので、一体化すると「生き人形」の意識は消え、シャドーが「生き人形」の人間の体を制御できることになります。
マリーローズは、この「一体化」のことを最初から知っており、かつ、大切に思っている自らの生き人形「ローズマリー」との一体化は絶対にしないという、確固たる思いを持っていました。
「亡霊騒ぎ」の事件を起こした理由
ローズマリーとの「一体化」を避けるために、マリーローズはずっとシャドーハウスから脱出するための方法を模索し続けていました。
方法が見つけられず時間だけが過ぎていく中、マリーローズに「こびりつきを操る能力」が開花します。
マリーローズはこの能力を使用して「亡霊騒ぎ」という事件を起こすことで、思考を奪うシャドーハウスにて、自分と同じ「脱出」という「余計なこと」を考える仲間を見つけようと画策したんですね。
マリーローズの「お呼ばれ」が決定
「仲間集め」を開始して順調に動いていたマリーローズ。
しかしその矢先、マリーローズの「お呼ばれ」が決まってしまいます。
この「お呼ばれ」とは、「生き人形と一体化するシャドーに選ばれる」ことを指しており、マリーローズたちにはもう時間の猶予がなくなってしまいました。
(この「お呼ばれ」を一時的に保留させるために、「マリーローズ」が能力を使って自らの生き人形「ローズマリー」を「すす病」にさせていたことも判明します。)
時間の猶予がなくなったマリーローズは深夜に「ローブ」を纏って出歩き、今まで調査できていなかったシャドーハウスの「玄関」を調査をするようになります。
(玄関には脱出を防ぐための罠が設置されていたため、今まで調べることができていなかったようです。)
そして、能力を使って罠をくぐり抜けて、ようやくたどり着いた玄関を開けた先にあったのは、道ではなく「崖」。
脱出する道はそもそも存在していませんでした。
マリーローズは愕然としますが、覚悟を決め、マリーローズはローズマリーと共に、改めて決まった「お呼ばれ」にて「最後の舞台」を行うことを決意します。
マリーローズ&ローズマリーのその後
マリーローズとローズマリーは「最後の舞台」を完遂するべく、自分の正体を知ったケイト、エミリコ、ジョン、ショーンの4人を邪魔者として排除しようとしてきます。
双方ともに策謀を繰り広げ戦いますが、最終的にケイトたちの策が上回りケイトたちが勝利します。
マリーローズとローズマリーは捕らえられ、「仲間を作れなかったこと」を敗因として敗北を認めました。
そして、「亡霊騒ぎの首謀者」として「大人」たちに引き渡されることになります。
「栄光の廊下」でエドワードへ引き渡される
「栄光の廊下」という「大人たちが住む棟」に繋がる廊下にて、「大人」であるエドワードに二人の身柄が引き渡されますが、廊下の半分を過ぎたあたりで、マリーローズが外に用意しておいた大量の「すす」を操作して「亡霊」を発生させます。
(この廊下の半分を過ぎた場所で問題を起こすことで、その問題の責任をエドワードたち「大人」に被せようとしたんですね。)
「亡霊」によりその場を制圧しようとするマリーローズですが、今度はエドワードが「音を操る」能力を使用し、逆に制圧されてしまいます。
最後まで「一体化」に抵抗するマリーローズとローズマリーは、「亡霊」の召喚によって空いた壁の大穴から、抱き合いつつ外へ飛び降りてしまいます。
もうシャドーハウス7巻の話していい?この最高女女飛び降りシーン、本来のシャドーと生き人形の関係だとシャドーが下側になるのはありえないと思うんだけど、そこがローズマリーとマリーローズの対等な関係性を表していてめっちゃ良いですよね… pic.twitter.com/rdoUwLSgcC
— ヤギ子 / yagiko (@hiiragi501) March 25, 2021
外は崖で、下は真っ暗で見えないほど深くなっています。二人は奈落の闇に姿を消してしまいました。
マリーローズとローズマリーとは死亡した?
マリーローズとローズマリーの安否についてはまだ分かっていませんが、その後、実はケイトが二人を脱出させるためのアイデアを出していたことが判明します。
そのアイデアとは、
マリーローズが「亡霊」を作って先に落としておくことで、崖の下の地面で亡霊をクッションのように使って受け止めることで生存の可能性を高める
というものです。
この説明がされた後、最後にエミリコから「きっと生きて逃げ延びています!」という言葉が出たところで「ローズマリー」の一連の話は一旦終わりとなります。
(最終的な安否は結局不明なままですが、エミリコの言葉は正直「死亡フラグ」みたいでちょっと不安な言葉ですね…)
とはいえ、おそらくマリーローズたちは生存しており、今後エミリコたちが危険になったときに再登場してくれると個人的に予想しています。
まとめ
シャドーハウスに登場する「ローブ様」の正体について解説しました。
まとめると、
・ローブ様の正体は「マリーローズ」であり、シャドーハウスから脱出するために暗躍していた。
・大人に引き渡されるときに「最後の舞台」を演じて、最後は外に飛び降り崖の下に落下した。
・マリーローズとローズマリーの安否は不明なままだが、おそらく生存しており、再登場する可能性が高い
という感じですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!