呪術廻戦の8巻で、任務終わりの虎杖が「パチンコ」へ行っていたと思われる描写があります。
当時のジャンプ本誌で読んでいた私は「これジャンプ大丈夫なのか?」と心配していましたが、やはり、色々と問題が発生していたようです。
8巻では、この件についての補足が入れられていました。
(補足の内容も以下に記載します。)
そして補足の最後に、芥見先生から以下のような推理課題がありました。
「この一連の非行の中に虎杖の人の善さが出てる部分があるので推理してみてね」
「この一連の非行」とは「パチンコ」になるのですが、今回はこの虎杖の「人の善さ」について考えてみたいと思います。
呪術廻戦8巻の補足の内容について
おまけページとして「パチンコ」についての補足説明がされています。
要約すると、
・本来、未成年である虎杖はパチンコに行ってはいけない。(ジャンプではこれが「コンプライアンス違反」)
・編集から「直せ」と注意されたが、作者の芥見先生は「フリ」と勘違いし無視した。
・その後「単行本で修正」と指示が出たが、虎杖の生い立ちを考えると「絶対にパチンコやる」
と芥見先生が判断し、またも無視。
・そのまま単行本発行。
最終的に、呪術廻戦の担当編集は上からめちゃくちゃ怒られたとかなんとか…
話の中で「パチンコ」という単語は使われていませんし、補足の説明でも「『パ』から始まる18歳未満が行っちゃダメな所」と濁した表現を使用しています。
ジャンプのコンプライアンスでは、「パチンコ」という文字を出すことも許されていない、ということが伺えますね。
前提はこんな感じです。実際のパチンコ描写を見てみましょう。
64話での虎杖の非行「パチンコ描写」の流れ
虎杖の問題となるパチンコ(に行ったと思われる)の描写が以下です。
とあることがきっかけで、釘崎から「ファミレスに来い」と虎杖に連絡が入ります。(虎杖は当初映画に行くと言っており別行動)
虎杖は釘崎に理由を訪ねますが、釘崎はそれに答えずに「とにかく来い」と連絡して虎杖はそれを了承します。
そして本当にすぐにやってきた虎杖の出で立ちがこちら↓
今コミック読んでて気づいたけど、虎杖って換金所行ってないはずなのに換金所の防犯カメラにうつってるのおかしくね?
編集ちゃんとチェックしてやれよ… pic.twitter.com/TCIjLjKdyE— hund(ふんと) (@hund0811) April 6, 2022
うん…
私はパチンコも嗜むので、この無地の小袋の感じがすごいピンと来ます…
パチンコで勝つと普通は店外にある「換金所」というところでお金と交換するんですが、
虎杖はそれをせずに店内でお菓子とか飲み物に交換したんですね。
(けっこう大きめの袋なので、それなりに勝っていた様子も伺えます。)
間違いなくパチンコ帰りなので、人に寄っては不快感すら覚えるこの場面ですが、
ここのどこに「人の善さ」が現れているのでしょうか?
私が考える「人の善さ」について
私自身パチンコを嗜むので、そこまで考えることなく思いつきました。
私が思う「人の善さ」は、
「パチンコで勝っている状況にも関わらず、すぐに釘崎からの呼び出しに応じてすぐに来た。」
だと思います。
パチンコをやらない人であればあまりピンと来ない内容かもしれませんが、パチンコを嗜む人であれば、「虎杖が普通はしない行動をしている」と理解できるのではないかと思います。
私自身も昔、本業で1日外出することがありましたが、サボって時間潰しで立ち寄ったりすることがありました。(パチンコってなぜかそういうときに打つと勝てるんですよね。)
で、勝ってるときに一番うっとおしいと感じてしまうのが「電話」です。
もう横槍入れられる感じが半端なくてうんざりしてしまいます。
(その電話きっかけで、勝ってたのに調子悪くなってくるとか本当によくあります。まぁ仕事中に打ってるのが悪いので何もいえないですが…)
また、電話だけならまだしも「呼び出し」はもう最悪ですね…
勝っている状態であれば、仕事とかではない限り呼び出しはまず断ります。
「勝っている台を手放してたまるか!」という人間の卑しさが出る場面だと思うのですが、
虎杖は断らずに、(しかも理由も分からずに)呼び出しを了承しています。
「人が善い」というには十分すぎる理由だと思いました。
ネット上の考察について
ツイッターでもけっこう考察されていました。
虎杖のパ事件の中に人の善さが出てるとこってやっぱ当たり台なのにすぐファミレスに駆けつけたとこだよね?
— 無 (@__248sad_1) January 10, 2020
#呪術廻戦、今週号の描き下ろしと8巻のおまけページで「虎杖がパの付く所」に行ってたことがハッキリしたし、おまけページの虎杖の性格説明とてもしっくり👍
人の善さが出てる、ってのは「パで勝ってたけど呼び出しに応じて急いでお菓子にしてきた。みんなで食おう」ってことかな?— 丸山ナオミ@直稔 (@ma_ru_naomi) January 4, 2020
概ね3つくらいの意見がありました。
1つは私の意見と同じですが、その他には
- 呼び出し先のファミレスに早く向かうため、「時間短縮」で店外の換金所に寄るのをやめて、店内の景品と交換した。
- 店内の景品であるお菓子と交換して、釘崎にお土産として持っていこうとした
上記の2つは、客観的な描写だけでなく、想像している部分も含まれていますが、言われてみれば「そういう考え方もできるか」という感じですね。
どの考察でも共通していることは「呼び出した相手を不快にさせないための気遣い」が虎杖の根底にあるという点でしょうか。
まとめ
ということでパチンコから分かる虎杖の「人の善さ」について取り上げました。
まとめると、
- 個人的に、虎杖の「人の善さ」は「パチンコで勝っている状況にも関わらず、すぐに釘崎からの呼び出しに応じたこと」と考えている
- ネットでは、他に以下の2つの考察があった。
①呼び出し先のファミレスに早く向かうため、時間短縮で店外の換金所に寄るのをやめて、店内の景品と交換した。
②店内の景品であるお菓子と交換して、釘崎にお土産として持っていこうとした - どの考察も「呼び出した相手を不快にさせないための気遣い」が虎杖の根底にある
という感じですね。
ストーリーとは全く関係ない余談の中の余談なので、この先芥見先生から正解が発表されることはまずないでしょうし、きっと「正解は人の考察の数だけある」ということなのだと思います。
こうゆう細かい部分も考えてみると色々と考察できて面白いですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!